第53回 可視化情報シンポジウム Art Contest 2026に2作品が入選しました

可視化情報学会が主催する「第53回 可視化情報シンポジウム Art Contest 2026」の一次審査結果が発表され、山辺真幸(当社創業者/ファウンダー)、桑原真一郎(当社デザインエンジニア/リサーチャー)の2作品が入選しました。入選作品は2026年8月7日〜8日のシンポジウム会場にて展示され、一般投票および最終審査が行われます。
※ 両作品は、いずれも社外の研究・創作活動として応募されたものです。
※ 以下に掲載する各作品の概要(引用部分)は、Art Contest 2026 公式サイト(可視化情報学会)に掲載された作品紹介からの引用です。
入選作品①「海底火山噴火の軽石漂流シミュレーション」

- 作品形態
- 動画
- 制作者
- 山辺真幸(一橋大学・慶應義塾大学)、西川悠、桑谷立、黒木聖夫(海洋研究開発機構)
- 公開URL
- https://vimeo.com/1109314883
2021年8月の福徳岡ノ場海底噴火では、放出された大量の軽石が日本各地の港や島に漂着し、漁業や海上交通に深刻な被害をもたらした。日本近海ではこうした現象が20〜30年に一度繰り返されており、軽石の漂着時期や場所を事前に見積もることは防災上の重要課題である。本作品は、過去100年の間に軽石を放出した日本近海の7つの海底火山 ― 福徳岡ノ場、伊豆東部火山群、三宅島、海徳海山、西之島、ベヨネース列岩、西表島北北東 ― から放出された軽石が、黒潮・黒潮再循環・対馬暖流に運ばれて漂流するさまを、粒子追跡シミュレーションの結果に基づいて可視化したものである。各火山について、放流開始から365日間の漂流を描いた。暗い海洋上に一つひとつの軽石の軌跡を発光する光跡として描き、その集積を光の濃淡で表現している。時間の経過とともに軽石は中規模渦に捕捉されて渦を巻き、密集と拡散を繰り返しながら広大な海域へ広がっていく。海洋物理学が数式と統計で記述してきた海流のふるまいが、無数の光跡が織りなす動的な模様として立ち現れる。
出典:Art Contest 2026 公式サイト「海底火山噴火の軽石漂流シミュレーション」作品紹介(可視化情報学会)
可視化の元データは Nishikawa et al. (2023, Progress in Earth and Planetary Science, 10:21) によるシミュレーション結果です。本作品はJSPS科研費 基盤研究(B)「高精度軽石漂流予測に基づくインタラクティブハザードマップの作成」(課題番号24K01139、研究代表者:西川悠)の成果の一部であり、軽石漂流のインタラクティブなハザードマップ構築を目指す研究プロジェクトの一環として制作されました。
入選作品②「言葉の星図」

- 作品形態
- Webサイト
- 制作者
- 桑原真一郎(UMT株式会社 デザインエンジニア/リサーチャー)
- 公開URL
- https://kenbunroku.github.io/kohaku/
本作は、NHK紅白歌合戦の全76回(1951–2025)で歌われた歌詞を対象に、内容語の意味関係を三次元空間へ配置した可視化作品である。
各単語は意味の近さに応じて星として配置される。本作が着目するのは、同じ言葉が時代とともに異なる文脈を獲得していく現象(意味ドリフト)である。「愛」「夢」「故郷」などの語を対象に、それらがどのような言葉と結びつき、意味空間の中でどのように位置を変えてきたかを軌跡として描く。
鑑賞者は年代を切り替えながら、言葉どうしの関係が変化していく様子を観察できる。高度経済成長期、バブル崩壊後、東日本大震災、コロナ禍などを経て、語の近傍関係やクラスタ構造は少しずつ姿を変えていく。同じ言葉であっても、その周囲に現れる語が変われば、そこから読み取れる意味の輪郭も変化する。
出典:Art Contest 2026 公式サイト「言葉の星図」作品紹介(可視化情報学会)
コンテスト概要
- 名称
- 第53回 可視化情報シンポジウム Art Contest 2026
- 主催
- 可視化情報学会
- 展示・最終審査
- 2026年8月7日(木)〜8月8日(金)シンポジウム会場
- 公式サイト
- https://codria.github.io/art2026/